1)顧客データの収集
(1)収集したいデータ項目
顧客感動マーケティングをデータベースを使って進める上で、まず必要なのは顧客データです。最低限、集めたい顧客データは下記の通り。
(a)漢字氏名
(b)仮名氏名
(c)電話番号
(d)携帯番号
(e)生年月日
(f)入会日
(g)性別
(h)職業
(i)住居形態
(j)来店手段
(k)購読新聞
(l)メールアドレス
(m)携帯メールアドレス
(2)入手の方法
入手方法は以下の通りです。
(a)カード発行時に入会申込書に記入
(b)カード満券時、利用時にカード裏面または入会申込書・アンケートに記入
(c)顧客ランクアップ時により詳細な属性データを入手(ブロンズ会員からゴールド会員d時にランクアップ時など)
(e)配達時に入手
(f)メールでの情報提供やメールマガジン申し込み時に入手
(g)WEB会員申し込み時に入手
(h)占いでユーザーの生年月日・血液型・性別等のデータの収集
(i)プレゼントイベントによるユーザーの住所地等の取得
(3)使えない顧客データ
実際に顧客データを集めてみると、なかなか使える顧客データが集まらないのが現実です、営業担当者や店舗、コールセンター、自社発行カードや各種のアンケートなど様々なチャンネルを通して企業は顧客データを入手しようとしますが、件数はそれなりの規模で集まっても、使えるデータにならないのが現状です。
その主な理由は以下の通りです。
(a)データベース化する体制やシステムになっていないため、毎日の作業に手が回らなく、気づいたときには未整理データが山積している。多くの企業で未だに「お客様がまず注目されるのは商品、価格、そして店舗づくりであって、店とのリレーションシップは優先順位で言えば一番後」と考える人が多いようです。
(b)顧客データを顧客への請求書発行、売掛金処理などの顧客管理システムとして、部門ごとに構築・収集したため、部門中心となっている。そのため、共通データベースにするには、データ項目がすべて埋まりません。さらに、重要な顧客の意見やクレームが統合管理どころか、部門内に隠されていたりします。
(c)初期登録時や契約時の情報が退職、結婚、出産といったライフステージの変化や趣味の変化といったデータの変更情報をメンテナンスする仕組みがないため、実態とずれている事が多い。
(d)クレジット決済機能の付いたカードでは、自分ではなく世帯主の名前で申し込む事が多いため、化粧品の購買頻度が多い顧客が男性だったりします。
(4)使えない顧客データを使える顧客データにする
マーケティングに役立つ顧客像を作るためのデータを集めるには下記の項目に注意します。
(a)むやみにデータ項目を増やすとデータの抜けが多くなり、精度が落ちるため、まず少ない項目で成果を上げ、それから何が足らないかを考えます。また記入されたデータが継続的にメンテナンスできるかどうかのチェックを忘れてはなりません。
(b)継続が難しいデータを集めるよりも、必要最低限に絞ったデータを確実に集めます。(家族構成で子供がいるかどうか、夫婦共稼ぎかどうかなどは、欲しいデータですが、顧客の側で変更が有った場合、きちんと更新される見込みがあるがどうかをよく考えた上で収集します。)
(c)顧客の来店頻度を増やす工夫をして顧客データを常に最新にする努力をします。
(d)記入しづらいデータは購買履歴から判断し、データへ求める精度を検討します。(専業主婦か兼業か。これはアンケートで記入して貰わなくても、来店する曜日や時間帯、良く購入する食材などのデータをカードで収集すれば、判断できます。また、女性に年齢は聞きにくいがズバリ何歳かを聞かなくても、5段階程度の年齢幅がわかれば良いでしょう。)
(e)部署別で必要となるデータ項目が異なるので、必要なデータ項目とメンテナンス体制を個別に考えます。(顧客に関する情報を入力しないと請求書が発行できない仕組みなど。)
(f)データの入力および更新プロセスを業務に組み込みます。組み込めない場合はアウトソーシングしてでも、データを信頼性の高い、正しい、新しいデータにします。
(g)メンテナンス率を高めるためには、情報を閲覧できるように携帯端末を使用するなどの工夫が必要です。
