2008年8月中部APRA例会 株式会社感動マーケティング,従業員満足,顧客満足,業績向上,感動経営,

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中部APRA例会①
「株式会社桶庄様環境整備ベンチマーキング 」

2008.08.04 愛知県春日井市 桶庄様高蔵寺店

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今回の中部APRA例会は株式会社桶庄 高蔵寺店様の環境整備ベンチマーキングでした。参加メンバーはラブリークィーン株式会社様、いわなか株式会社様、株式会社絵スター様です。

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手作りウェルカムボード

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絶品だった従業員の手作りケーキ。本当に美味しかったです。

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環境整備ベンチマーキング前の事前ミーティング。苦労したプロセスや箇所の説明が行われました。

桶庄様が環境整備に本格的に取り組まれたのは昨年9月にラブリークィーン様の早朝勉強会、環境整備点検を見学されてからでした。

今回はラブリークィーンの井上社長様が所用で参加されませんでしたので、環境整備PJの中川オーナーと志田リーダーが代理参加され、ラブリークィーン様の「点検チェックシート」に従って、厳しいチェックをされました。中川様、志田様、お忙しい中のご参加ありがとうございました。

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整然と整理され、清潔感いっぱいのパン作り教室の様子。たくさんのお客様がここでパン作りを学ばれました。いつも満員御礼の状態だそうです。桶庄様の長く続く「地域密着サービス」です。

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白色系の照明とぴかぴかに磨き上げられたフロアに反射する灯りが柔らかな空間を演出しているショールーム。お店の顔だけに大変綺麗に整備されていました。

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整然と整備された部品倉庫と掃除道具置き場。掃除道具は収納場所と掃除道具を番号で結ぶ、長いものと短いものの置き場所を検討する、といった課題が少し残されています。

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パソコンの配線や机の上の物品の整理など課題も少し残りますが、過日訪問した時より遙かに整理整頓が進んでいました。秀逸なのがトイレの掲示板。共有すべき情報をトイレでも周知できるように工夫されていました。

今回の環境整備ベンチマーキングの参加者の声として、環境整備のレベルとしてはまだまだ成長の余地があるが、取り組んで一年という期間を考えると素晴らしい状態という意見が多かったようです。特にショールームの美しさはひときわでした。逆に次のステップへの課題として「手作り感」「暖かみ」「桶庄らしさ」の演出が必要、ということが見えてきたことが桶庄様にとっても大きな成果だったと思います。

中部APRA例会② 
「鍋屋バイテック会社様様ベンチマーキング」

2008.08.04 岐阜県関市鍋屋バイテック会社様

顧客満足、従業員満足の株式会社感動マーケティング 鍋屋バイテック1

臥龍メルマガ08年8月5日号より転載

●「理想工場の建設」

岐阜県関市の鍋屋バイテックさんは、驚異の「感動メーカー」でした。
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昨年の12月に、会長の岡本太一氏が、テレビ「カンブリア宮殿」に出て、話題になりました。テーマが「仕事快適!理想の工場にいらっしゃい」でした。

「理想工場」というフレーズで真っ先に思い出すのは、昭和21年に、ソニーの創業者である井深 大氏が起草した「ソニーの設立趣意書」ですね。

LinkIconソニーの設立趣意書はコチラ

こう書いてあります。

「真面目ナル技術者ノ技能ヲ最高度ニ発揮セシムベキ、
 自由闊達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」

生産性の高い工場は幾らでもありますが、「自由闊達ニシテ愉快ナル理想工場」は、ほんの僅かです。

岡本会長が、この「自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」をスタートしたのが、今から37年前の1971年(昭和46年)ですが、まず「5.5万坪」の広大な土地を手当てしてスタートしたことに驚きます。その当時の生産高から考えれば、考えられない広さです。周りの方々は、「狂気の沙汰」だと思ったことでしょう。でも岡本会長の頭の中には、明確に「この広大な土地が要るイメージ=将来像」が
描けていたのでしょう。

ウォルト・ディズニーが、フロリダのディズニー・ワールドを建設したときも、本人の頭の中だけには「将来像=理想像」があったのです。だから、開園時に亡くなっていたウォルトに代わってスピーチした兄のロイ・ディズニーは、「このパークを一番最初に見たのは、ウォルトなんです」と言ったわけです。

岡本会長の構想は、37年105億円の投資により、その形を現実のものにしてきています。その形を見るとき、「イメージできないものは実現できない。イメージできればそれは現実のものとなる」ことを痛感しました。

なお、岡本会長はこの工場を「工園」と名付けています。「園=パーク」、ここにもウォルト・ディズニーとの共通項を感じます。

顧客満足、従業員満足の株式会社感動マーケティング 鍋屋バイテック2顧客満足、従業員満足の株式会社感動マーケティング 鍋屋バイテック3

工園敷地内にプールがあります。とても綺麗に磨き上げられ、飾られた屋外トイレの内装です。

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溝蓋にもNBKの文字が・・・。古い機械は廃棄するのではなく、このようにリペイントされ、敷地内にオブジェクトとして設置されます。今があるのもこの古い機械のおかげという気持ちを忘れないためです。

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カンブリア宮殿で登場し話題となった「バーカウンター」。バーカウンター横のくつろぎスペースのテーブルとチェア。テーブルがネジのデザインになっています。

■「寿司バー」コンセプト

岡本会長が、この「工園」で生み出したものは幾つかありますが、その一つが、「持続可能な企業」です。元々、創業1560年の老舗です。最初のクライアントが織田信長という社歴です。鋳造の会社です。あの千利休に茶釜を納めたともいわれています。

岡本会長の脳裏には、「1000年を超す企業創り」というテーマが明確にあるように、臥龍は感じました。これまたウォルト・ディズニーの「千年王国の建設」と似ています。

鍋屋バイテックは、1940年に本家からプーリーと呼ばれる伝動機器の製造部門を分けて、分家(分社)したものです。そこで、「1000年を超す企業創り」のために先ず行ったことは、自動車メーカーの下請けからの脱却でした。下請けでは、親企業に生命線を握られ、「価格決定権」もありません。次いで、行ったのは「値段競争にならないもの創り」でした。こう書けば簡単ですが、事はそう簡単ではありません。「知恵の抽出、創意工夫の連続」でした。

今日、その事業コンセプトは、「寿司バー」に集約されています。
大手企業の製品を支える「特殊ネジ」を、一本からでも製造・納品します。寿司のカウンターで、あなたが「トロ」といえば、大将が「へい!」とばかりに握って、「一貫」からでも出してくれるのと同じイメージです。

しかし本当に本社事務所のカウンターの上に、製品を載せた寿司屋の「げた(お寿司を載せて出してくれる板)」が並んでいるのを見て、何て愉快な発想と思ってしまいました。

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要は、「多品種微量生産」を「寿司バー」という洒落た言い方にしている訳ですね。「多品種少量生産」だと、後、数年、数十年の内に「中進国のもの造り」でもこなしてきます。岡本会長の目は、もうその先、則ち「多品種微量生産」を見ているのですね。これが「もの創り先進国」の視点だと思いました。しかし自動車メーカーの下請けは外れましたが、この「多品種微量生産」を支えるものが、トヨタ生産方式の進化版「一個流し、全数検査」というのもおもしろいですね。

なお、トヨタ生産方式とは対極にある女性ハンドバックメーカー「イビザ」のもの創りも、「多品種微量生産」指向です。改めて思います。

「日本のもの創りはおもしろい!」

●「合理」と「人情」のハイブリット化が大きな魅力を生む!

東の園(パーク)代表、東京ディズニーランドも従業員満足を重視しますが、この関の「工園」も高い従業員満足を追求しています。

少子化社会=労働力不足社会の中では、若くてやる気ある人々が集いたくなる魅力があることは大事です。経験しながら「深まる魅力」もありますが、先ずは「第一印象=見える化」です。

Q.貴社には、「見える化」された魅力はございますか?

鍋屋バイテックさんの「工園」には、見える魅力が満載です。休日にはご家族に開放されるプールがあります。プールサイドパーティも魅力です。

「元気亭」という洒落た名前のフィットネスセンターもあります。社員食堂も魅力的です。

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元気亭と社員食堂

何より、緑の大自然に囲まれています。電線などの野暮なものは地中です。建物は二階まで、大自然への視界を遮りません。そして、何とも立派な現代美術館、更にはコンサートホールまであります。

工場は省力化が図られ、工場人員の三割は女性です。これもこれからの雇用確保の趨勢にマッチしています。

「従業員がもの創りに誇りの持てる工園創り」

これらが、形から入った「魅力の見える化」ですが、臥龍は、新聞記事で意外な一言を見つけました。岡本太一会長流の「人本主義」です。とても先進的かつ合理的なメーカーですが、情に厚い経営手法です。人員のリストラや成果主義には反対のスタンスです。

目先を追う経営では、1000年企業としてのじっくりとした開発ができないという訳ですが、降格人事はしても給与は下げない理由が、「ご家族の悲しむ顔を見たくないから」という一言には驚きました。
また、「長く働いてくれた人には同じく報いなければならない」という理由で、パートの方へも退職金を支払っておられます。

この「合理」と「人情」がミックスされた岡本会長の個性に、人は魅了されるのでしょうね。魅力の見える化というと、福利厚生施設のように思いますが、中小企業では「トップの魅力」は相当大きな魅力要素だと思っています。

鍋屋バイテックさんの100億円投資工場に負けないあなたの魅力を追求してください。「自分には、100億円出しても買えない“人間的魅力”がある」という自負は、大切なことだと思います。というか、それくらい真剣に、「人間的魅力」を磨くことです。

トップと従業員の距離が近いのが、中小企業の魅力です。「人間的魅力」がアピールし易い距離です。ここを磨かない手はございませんね。

それにしても、「伝統とは革新の連続」といいますが、450年の歴史は、まさに「変化への飽くなき挑戦」の歴史だったようです。これからの1000年企業への道を保証するものも、同じく鍋屋バイテックさんの「変化対応力」だと思います。

この貴重な見学の機会を橋渡しいただいた岐阜のラブリークィーンの井上社長さま、いわなかの岩田社長さまには、厚く御礼を申し上げます。

臥龍こと角田識之

※写真のキャプションは足利が加えました。

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